改善活動:「保管」効率 vs「作業」効率。運用上で重視すべきはどちらか?
「保管」と「作業」。どちらも物流事業においては大切な工程です。
では皆さんの物流事業においてはどちらを優先的にお考えでしょうか?
物流事業者も含め、自社で物流事業をされている皆様には共通の課題かと思います。
今回は過去に頂いた相談事例の中で、「保管」と「作業」にお悩みの事業者様のお話を紹介いたします。
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■作業スペースが確保できず困っている...
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当事業者様からご相談頂いた時の倉庫内の様子は上図の様な状況で、限られたスペースの中で、保管スペースと作業スペースが混在していました。
見学に伺った際には作業員の方が何名このスペース内で稼働されており、どこで何をされているのか?作業の進捗状況も把握できませんでした。
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■課題の「原因」はどこにあるのか?
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見学と詳しいお話を聞く内に、このスペース内には「長期滞留在庫」と「短期補充用在庫」が混在していました。そして、他のピッキングエリアから取ってきた商品を、各自空いているスペース(通路)で店舗仕分け作業をされていました。
他のピッキングエリアでは違う作業も進行しているため、店舗仕分けのためのスペースが確保できず、仕方なく在庫スペースの通路を使っていたそうです。
倉庫という建屋、敷地がある以上、スペースも限られています。スペース自体を拡大することが出来なければ、新たに「作業スペースを確保」するにはどうしたらいいのでしょうか?
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■通路という「ムダ」を省き、整理という「作業」を追加
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当社・株式会社ネオロジスティクスからご提案させて頂いたのが上図をイメージとした運用管理方法です。
通路を省き片側のスペースを可能な限り在庫商品で埋め尽くしてしまいます。そうすることによって単純に倍の空スペースを作る事ができるのです。
このイメージを見て皆さんはどの様に思われますか?
「奥の商品がとれない…」
「どこに何があるか目視で分からない…」
「全部が全部、長期滞留在庫でもないのに...」
などなど、疑問が浮かぶのではないでしょうか?
当時、お客様の担当者からも上記と同じ質問を頂きました。
そうです。この疑問・質問は実際にある事実なのです。
これの解決方法として、新たに【整理】という作業を加える事をご提案いたしました。
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■「整理」のための1日30分がキモ!
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作業「場所」の確保のために通路まで埋めてしまう。
単純な事ではありますが、日々の運用で奥の荷物を取るために毎回前の荷物を移動させることは大変な時間と労力がかかってしまいますよね。
確かに、この方法は誰しもがすぐに出来る方法ではありません。
日々の出荷状況や補充のタイミング、在庫管理など倉庫内の全体の動きが分かっていないと容易にはできません。
とは言え、分からないからと言って広げられるスペースをムダにすることはもったいないのではないでしょうか?
そこで、2つのポイントがあります。
それは「1日30分整理」を行うことです。
これまでの日常の作業工程にはなく、新たに加わる作業工程となりますが、1日30分だけでもこの通路も埋めた在庫エリアを整理することで、可能な限り、都度発生する出庫を簡単なものへと変えてくれるのです。
もう1つは「割り切ること」です。
これは精神論になりますが、「ここは作業場所だから在庫は置かない」と割り切る事が大事なのです。
限られたスペースしかなければ、その中で運用を考えるしかありませんよね?
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■整理の「職人」が「ネオロジスティクス」にはいます
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事例としてご紹介した倉庫は平積みではありますが、下図の様にネスティングラックで通路を多く設置された倉庫も多いのではないでしょうか?
そうです。この様なネスティングラックを設備としてもつ天井高の高い倉庫も同様です。
この様に、荷物で埋めてしまいましょう。
もちろん、この運用方法が適している場合とそうでない場合があります。
スペースがあるのにわざわざ運用が難しい方法をとる必要もありません。
皆さんの倉庫では如何でしょうか?
当社・株式会社ネオロジスティクスにはこの管理・運用方法に長けた人材が在籍しています。
もしご興味があったり、お困りごとの解決策をお探しであれば、お手伝いをさせて頂きますので、お気軽にお問合せ下さい。
少しでも皆さんの物流事業のお役に立てば幸いです。
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